鹿児島県鹿屋の家|ヨシタケケンジ建築事務所 福岡の建築設計事務所|福岡の建築家|注文住宅

一級建築士事務所
ヨシタケ ケンジ 建築事務所

鹿屋の家 (鹿児島県鹿屋市)

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撮 影:新建築社写真部

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■「おもて」と「なかえ」の雁行型の住宅
桜島の南東に位置する鹿屋市。碁盤目状に区画された大規模農地であった周辺は、ミニ開発による住宅団地や集合住宅、老人福祉施設、商業施設が混在している。計画地は、位置指定道路で結ばれた約300坪の広大な農地であった。建主は、ゆとりのあるこの敷地に、のんびりと暮らし、ときに友人を招いて楽しむことのできる住まいを望まれた。
設計を進めるにあたり、計画地近くの二階堂家住宅(重要文化財)の存在を知った。この文化財は鹿児島県南部固有の形式を有しており、客間にあたる「おもて」の棟と、日常の空間である「なかえ」の棟が雁行型につながった特徴を持っている。この限定的な特徴を継承しながら、現代の住まいへより豊かに展開したいという思いが込み上げた。
プライバシーの序列に従い、「おもて」に、玄関・リビング・ダイニング・キッチンを、「なかえ」には、和室(主寝室)・子供室・水廻りを計画し、雁行型に配置させた。東西軸に南北の動きを含ませることで、豊かなシークエンスの獲得を目指した。ここで生まれた空間はフリースペースとし、「おもて」と「なかえ」を穏やかに結びながらも、少しの距離を生む「つなぎ」の場として存在させた。
屋根は、桜島の灰が溜まらないよう勾配を持たせ、軒は低く奥行きがあり、少し軽やかで、おおらかな切妻屋根をかけた。
「おもて」は、庭の景色を取り込む、開放的な展開となっており、夏には涼しい風を、冬にはあたたかい陽だまりをもたらしてくれ、家族と友人が集う場となった。「つなぎ」は腰窓、「なかえ」は半間扉とし、窓の大きさや光の量を段階的に下げていくことで、それぞれの場に見えない領域と特徴を与えた。


設計期間:2015年6月~2016年5月
工事期間:2016年6月~2016年11月
敷地面積:972.96㎡(294.32坪)
 規 模 :木造平屋 133.32㎡(40.32坪)
 施 工 :上谷田建設株式会社 担当/岩元孝、上谷田浩幸
 撮 影 :新建築社写真部